世にも不幸なおとぎ話

内容(「BOOK」データベースより)
昔々、遠くて近い国に美しい王女クシュラが生まれました。美しさと知性をそなえたクシュラでしたが、ただひとつ欠点がありました―妖精の失敗で、思いやりの心が抜けおちてしまったのです。成長したクシュラは、“けがらわしい”永遠の愛に溺れる恋人たちを別れさせるため、ロンドンへやってきます。自由自在に姿を変えられるクシュラのまえに次々と恋人たちが犠牲になっていきますが、やがて娘の暴走を阻止すべく、王様とお后が美しい心をもつ王子を差しむけたことから、クシュラのハートにある変化が…エッチで残酷、けれど憎めない王女様の“夢も希望もない”物語。

B+の新刊。schazzieさんの日記でも話題の、Stella DuffyのSingling out the Couplesの翻訳。
表紙がめちゃくちゃステキだったので、買うか!?と思って立ち読みしてみた。が、買って帰ってしっかり読みたい感じでもなかったので、そのまま終わりまで読んできてしまった。(笑)翻訳者の宇佐川晶子氏はレモニー・スニケットの『世にも不幸なできごと』の訳者でもある。うーん、それで今度はこのタイトルか。一体どういう感覚なんだか、まったく。
ストーリー。生まれた時、知性や美しさはたっぷり贈られたのに、思いやりを贈られなかった王女様がいた。で、彼女が王国を出てロンドンで、自分の体と美貌にものを言わせて3組のカップルを別れさせると。1組目は結婚前の若いカップル。2組目が美男子二人のゲイカップル。3組目が結婚10年目の夫婦。まぁつまり、思いやりのない王女様が幸せなカップルたちをたっぷりと不幸に陥れる話。(^^;ううむ、確かにブラックだが、原題の方がずっと内容に合ってるね。