アルテミス・ファウル 妖精の身代金

<内容>
アイルランドの裏社会の御曹司で12歳のアルテミスは、妖精の持つ魔法書を、コンピューターで解読、巨万の富を得ようとする。妖精たちはあらゆる手段でアルテミスに立ち向かうが−−。本場イギリスで「ハリーポッター」を抜き、第一位!悪の天才少年の登場に妖精界は大パニック!!2003年映画化決定!

まぁまぁかなー。人に薦められるほど良いとは思わないし、話の雰囲気がマジで全編「ダイハード」だからかなりクセが強いし。主人公のアルテミスはドラコ・マルフォイをもっと凶悪にした感じで、頭はすごく良いけど非常時に弱いタイプ。ホグワーツに来たら、スリザリンに入ること間違いなし!おぼっちゃまなところはドラコそのままだけど、アルテミスはもっと一匹狼的な感じ。(これはちょっと前に思いついたジョークだ)とか、敵に言い負かされた時悔しくて(上手い切り替えし文句を考えてストックしておかなきゃ)とか考えたりもする。
お付きのボディーガード兼父親代わりの大男はバトラー、その妹ジュリエット・バトラーはファウル家のメイドで、病気で寝込んでいるアルテミスの母の世話をしている。人間側で出てくるのはこの4人。頭脳戦はアルテミス、肉体戦はバトラーという役割分担で、二人が妖精軍を相手にする、という筋。

文章が硬いせいもあるけれど、○○大尉とか司令官とか勢力争いとか、パソコンにインターネット、デジカメ、妖精の最新技術がどうとかって感じなので、いわゆる「ファンタジー」とはかなり趣が違う。それならそれで、もっとスピード感と迫力が出るように訳せばいいものを、直訳で丁寧で分かり難いしさ〜。でもストーリーはわりと面白かったので、思わず続きを買ってしまった。本屋に置いてあるのがいけないんだ。