ガリヴァ旅行記

内容(「BOOK」データベースより)
寝ている間に手足と体をしばられ、台車にのせられて小人国の都につれてこられたガリバー。小山のような人間に都は大さわぎ…。船医のガリヴァーが航海に出て体験したふしぎな国々。小人国、大人国、飛ぶ島、馬の国をめぐる奇想天外な事件を記した旅行記。豊かな空想力と強烈な社会風刺で、世界中のおとなと子どもに愛読されてきた名作。

うげーっ、なんて強烈!これはひどい。不思議な国々はみんな、この本が書かれた当時のイギリス社会を風刺したものと聞いたその通り、吐き気がするほどあからさまな風刺だ。表面的な所だけを見ると楽しかったり、滑稽だったり、「なにこれ?」と引っかかるような部分が、実はみ〜んな風刺になっているようだ。この本は友達に「率直に言って、楽しい話じゃなかったよ。小さい頃の楽しい『ガリヴァー旅行記』とは全然違ってた」と言われて、興味を惹かれて買ったんだが・・・うーん、確かに。好き嫌いのレベルで言わせてもらうと、私は好きじゃないぞ。毒がキツくてついていけない。リリパット国で綱渡りをして大臣を決めるシーンはそのままイギリスの議会への当てこすりだろうし、弁護士とは何かの問答や、馬の国から帰ってきたガリヴァが家族さえも嫌悪して遠ざけるところなんて、もうどうしたら言いか途方にくれてしまった。なるほど、こういう話だったのか・・・。あと、訳文が漢字が多くて難しかった。ややこしい!