扉の向こう側―12の月の物語2(池田あきこ)

<ストーリー>
雪の魔法で扉が開き、猫のダヤンがやってきたのは不思議の国「わちふぃーるど」だった・・・・。ブロッサムナイトのお花見、夏の大市、ヨールカ・フェスタなどお祭りや事件が続きます。『12の月の物語』第2弾、文庫オリジナル。

優しい鉛筆画で描く不思議なわちふぃーるどの世界で遊ぶ気分になれる本。例えば最初の話「噂の小箱」はこうやって始まる。

ミセス・マープルマフは、ドラッグストアをやっていて、人の出入りも多い上、噂話が大好きときているので、話のたねがたくさんありました。もったいないので、家に持って帰り、庭に穴を掘ってうめると、トントンと土をふみならし、水をやって大事に育てることにしました。

「噂のたね」を土に埋めて育てる!ナンセンスな!(≧▽≦) 前作「12の月の物語」と同じで100ページ足らずのイラストたっぷりの文庫本。私は「情け深いイワン2」「ウィリーのいとこたち」「帰ってきた影」が好きです。