魔女ジェニファとわたし

<内容>
ニューヨーク郊外の小学校に転校してきたばかりのエリザベスは、ハロウィーンの夜、黒人の少女ジェニファと出会いました。自分は魔女だという風変わりなジェニファとエリザベスは、秘密の約束をかわします…。「あたしが役にもたたない黒いきものに、ばかみたいにほうきなんぞかついで、まのぬけた黒いぼうしなんぞかぶってないからって、魔女でないとはいわせないわ。あたしはハロウィーンの日だけの魔女じゃなくて、ふだんから魔女なんだから」

原題はJennifer, Hecate, MacBeth, William McKinley, and Me, Elizabethなので、タイトルの意味は「ジェニファー、ヘカテ、マクベスウィリアム・マッキンリー、とわたし、エリザベス」。エリザベスという引っ越してきたばかりの内気でひ弱で、ちょっと頑固な女の子が、ジェニファーというスコーンと突き抜けた黒人の女の子と親友になる話なのだけど、この本は翻訳が違和感があってダメだった。やっぱりものぐさしないで、ちゃんと英語で読めば良かった・・・。上の引用もそうだけど、なんとなく不自然で、くどい。いくら変わった子でも、小学生の女の子なんだから「なんぞ」「なんぞ」はちょっと・・・。(^^; Trick or Treatを「おふせまわり」と訳すし、もう、せっかくのハロウィーンなのに! 話は素敵で、ジェニファーがエリザベスに教えているようで、実はその逆でもあったんだろうなとか、色々深読みもできそう・・・だからこそ、英語で読んだらもっともっと話に入れただろうと思うと残念。