囚われの一角獣

処女の花嫁の呪いを解くのは――!?
幽霊城と呼ばれている古城。憑かれた少女が起こす凄惨な事件。ユウリの前に現れた一角獣は何を語りたいのか!?フランスの中世の古城――そこは、処女が汚されると、すべての者に死が訪れる――と言われていた幽霊城だった。怪しげな儀式で呼び覚まされた怨霊に取り憑かれた少女が起こす凄惨な事件。ユウリの前に現れた白い仔馬は、いったい何を語ろうとしてるのか――!?処女の守護神、月の女神ディアナに願いを取り次ぐ霊感少年ユウリの大活躍。大好評「英国妖異譚」シリーズ第3弾!!

(REVIEW)
シリーズものの楽しさで、ユウリ・シモン・アシュレイの3人の微妙な関係が面白い。レベルアップして強力になったユウリのお姫さまぶりと、シモンの王子さまぶりにニヤニヤ笑ってしまった。楽しすぎ(爆)
この本もやっぱり一気に読んでしまった。1巻が3年生(16歳)の6月、2巻が7月、今回の話は夏休み中の8月後半にユウリがシモンの故国フランスを訪れた時の事件。メインキャラ3人は絶対に外せないらしく、ユウリとシモン二人だけの夏休みのはずが、しっかりアシュレイが乱入して来たところから事件が起きる。それぞれの家族や背景も少しずつ明らかになってくる。
巻を追うごとにユウリのお姫さま度がupしている気がするが、シモンの王子さま度とアシュレイの邪魔者度もupしているので、話としてつりあいが取れていてますます良し!(・・・) これまでは学校内の事件だったのが、今回はベルジュ伯爵家の長子としてのシモンがユウリと一緒にパーティに招待されたりと、休暇中の姿が見られるのもポイント。設定や脇キャラも悪人度がupしていてなかなかステキ。次作は新学期、新学年で学校に戻ってからの話だそうだ。4年生からは寮が1人部屋のため、同室だったユウリとシモンの部屋が別れる予定。
アンリの問題発言、「未来の花婿候補」というのはどういう意味だろう?考えられるのは、?シモンの ?双子の ?その他 ?「花婿」はユウリのことではない ・・・どれだ?