『ラビリンス<迷宮>』(新井素子)

<内容>
私たちには、何かが足りない。まだ手に入れなければならないものがある…。男にも負けぬ、村一番の狩人サーラ。聡明で旺盛な好奇心をもつ、神官の娘トゥード。それぞれ、軍神ラーラと英知の神デュプロスを守護神に持ちながら、迷いととまどいの想いを抱く彼女たちに、過酷な運命が待ちかまえていた。六年に一度の生贄の儀―人を喰らう神に捧げられることとなったふたり。助かる道はあるのか。しかし、神のすむ"迷宮"で、彼女たちが出会ったのは、予想もしなかった『世界の真実』だった。

知識とか原罪とか、生きるために動物を殺すことの罪悪感とか、そんな感じの精神的な世界を語るのが話の重要ポイントなので、いまいち乗れなかった。設定は悪くないが、凝りすぎていてちょっと消化不良気味。読み終わって、「だから何?」と言いたくなった。まぁ、かなり初期の作品だそうなので、こんなものかな? 続編があるとか無いとか聞いたが・・・。