コリアンダーと妖精の国

原書:I, Coriander
<内容紹介>
衣装箱のふたをあけると、そこは、こちらの世界とはことなる時が流れる妖精たちの国――。美しかった母を早くに亡くしたうえに、父親も失踪、ひとりぼっちになったコリアンダーは、意地の悪い継母と邪悪きわまりない牧師から、こきつかわれ、虐待をうけつづけて暮らしている。あるときとうとう衣装箱に閉じこめられ、殺されそうになるが、ふとしたことから妖精の国に迷いこむ。そこで、自分にかけられたおそろしい魔女の呪いの秘密を知り……。魔女の呪い・妖精の魔法・おそろしい殺人・うっとりするようなロマンス――悲劇の少女コリアンダーは運命に翻弄されながら、必死に闘う。コリアンダーは最後に幸せを手に入れることができるのか? ページをくる手がとまらない超正統サスペンス・ファンタジー。著者のサリー・ガードナーは失読症で、本書でネスレ子どもの本賞金賞を受賞して、大きな話題となった。
原書のハードカバーが出たばかりの時に買って、少しだけ読んで中断してた作品。やっと読めました! 日本語でツラツラ読んでみて、どうして継母が出てきたあたりでやめてしまったか、うっすら思い出した。継母と牧師にいびられるあたりが気色悪くて嫌になったんだ・・・。全然覚えてないと思ったのに、序盤の銀の靴と、実母とのやりとりのあたりはしっかり記憶に残っててビックリ。
・・・たしか、英語で読んだときはコリアンダーの視点で語られる世界に独特の色合いがあってキラキラ輝いてるような印象を持ったのだけど、日本語になってしまうとただの夢物語というか・・・妙に入り組んでて分かりにくい、ただのおとぎ話って印象だった。ちょっと残念。