風の邦、星の渚―レーズスフェント興亡記

内容紹介
父親と対立して、辺境に追いやられた若き騎士ルドガーは、赴任した領地でカエサル古代ローマを知っているという、不思議な街の守護精霊「レーズ」と出会う。実は彼女の正体は遠い星の彼方からやって来た巨大な異星生命体の対外感覚器官だった。ともに故郷を亡くし、固陋なキリスト教の因習に反発する二人は、中世ヨーロッパの海に面した三角洲に、今までなかった街「レーズスフェント」を作り、帝国自由都市を目指す。だが、街が発展するにつれて辺境伯ハンザ同盟の怒りを買い、同じく異星生命体と接触を持ったデンマーク国王との戦いへとつながっていく……。はたしてレーズスフェントの未来は?俊英・小川一水が、初のハードカバーで描く歴史SF!

これもアマゾンから宣伝メールが来て、値段もよく見ずにポーンと買った本。届いてビックリ、ハードカバーだーーー!
小川一水でハードカバーって・・・初めて!?しかも、読み始めてさらに驚いたことに、SFじゃないよ!? 紹介にはSFって書いてあるけど、歴史もの! ひょえ〜〜。
で、驚いたまま一気に読んでみたら、歴史ものでもやっぱりどこから見てもものすごーく小川一水っぽい感じの本だった。舞台は中世のヨーロッパ、ルドガーという騎士が小さな貧しい村に赴任して(というか実際は流刑みたいなもの)、色々あってその村の人たちとレーズスフェントという名付けた街を興し、一代で全ヨーロッパに名前の聞こえる大都市に発展させていく話。レーズスフェントにはレーズという泉の精霊がいて、彼女が街の名前の由来でもある。
都合の悪いところは全部レーズに押しつけて危機を脱してる気がしたけど、まぁ・・・・いいか。きれいに終わるのかと思ったら、最後の最後で引っ張るような終わり方だったから、もしかして以下続刊かな?