ミネハハ

<出版社/著者からの内容紹介>
少女の哀切なイノセンス、秘密、そして心ふるえる美しさを描いた世紀末文学の金字塔、ついに初邦訳!
インディアンの言葉で`Mine−Haha=笑う水'というタイトルを冠するこの小説は、閉ざされた森の学校でダンスと音楽を学びながら、集団生活を営む少女たちが繰り広げる、不可思議で類いまれな運命の物語です。本書は、ドイツの不世出の劇作家であり小説家であるフランク・ヴェデキントが1903年に描いた、ミステリアスな中篇小説。100年にもわたり数多くの作家、映画人を魅了し続けてきた幻の古典的名作です。翻訳に初挑戦したのは女優・市川実和子。独特の響きと匂いが漂う言葉を紡ぎ、珠玉の一冊を生みだしました。

以前、映画『エコール』『ミネハハ』にハマったことがあって、その原作ということで気になってた本。回想録?という形だから全体的に幻想的。これだけ読むと訳が分からないかもしれないけど、先に映画を見ていたので、『エコール』の映像をベースにして読んだら、きれいで結構好みだった。
『エコール』があまりに謎だらけでわけが分からないので・・・・いや、そこが良いんだけどね。あの世界の背景が知りたい!と思ってた欲求が少しかなえられて満足。中心になる『エコール』で描かれたような13歳までの女の子達がいるところだけでなくて、その前後が(うっすらとだけど)描かれていた。映画の『エコール』よりは、まだ行間を読んで想像する余地が多いというか・・・。