The Return of the King

<ストーリー>
ガンダルフピピンは一足先にミナス・ティリスに向かってデネソールに会い、アラゴルンレゴラスギムリの3人は死の道へ進み、メリーはひとりローハン国のセデオンに忠誠を誓っていた。一行はさらにバラバラになりながら、西方の戦いに飛び込んでゆく。そしてモルドールに潜入したフロドとサムの苦難の旅の末に、ゴクリによって旅の目的が完了すると、旅の仲間が再会して大団円を迎える。中つ国の第三期の終わりと、新たな時代の始まりであった。

<感想>
完読!ああ、すごい本だった・・・・。2巻前半で描かれた西方の戦いが、3巻目になるとさらに激しくなって、まさしく戦記ものの様相。話の中に色々な要素が入っている。印象に残る場面も沢山あり、クライマックスに向けて同時多発的にあちこちで話が進むという緊迫感が伝わってきた。
ホビットの冒険』の時もそうだったが、この本は大団円の後のエピローグがとても長い。旅の目的を達成したらそれでハッピーエンドではなく、その後をキッチリ描いて、さらに遠く中つ国の未来を遠望してしまう。読み終わってこんなに達成感があった本は久しぶり。自分の中で咀嚼できていなくて、スッキリした感想が出てこないけれど、とにかくおもしろかった!