Dangerous Angels : The Weetzie Bat Books

しばらく読んでいたFive Quarters of the Orangeはシリアスな小説なので、ウィーツィ・バットの軽さが懐かしくなった。続きから読み始めて、3話目のCherokee Bat and the Goat Guysを読了。

北米で一大旋風をおこしたLA小説〈ウィーツィ・バットブックス〉シリーズ第3作。ウィーツィの娘チェロキーは高校生になり、ロックバンドを結成した。恋人のラファエルがヴォーカル&ギター、姉妹同然に育った魔女の子ウィッチ・ベイビがドラム、メキシコから舞い戻ってきたエンジェル・フアンがベース。LAのナイトクラブでライヴの決まったザ・ゴート・ガイズ。観客を魅了するにはどうすればいい?悩んだチェロキーは、賢い友人夢の歌のコヨーテから、インディアンのスピリットを借りてメンバーそれぞれに不思議な力を与えるプレゼントをしようと思いつく…。

軽くてポップで明るいと表現されるけど、それだけではないのがこのシリーズの良いところだ。この話はウィーツィたち親世代が、遠くまで映画のロケに行って留守の間に起こる出来事を描いた話。子供たちだけでノンストップで爆走していく様子が迫力があって生命力に満ちていて、不安定で痛ましくもある。そもそもそれを「ポップで軽く」描けるというのがスゴイと思う。続けて4話目も読もうかな?