Orchid 読了

星セントヘレンを舞台にした、サイキックロマンス(?)3巻。ロマンス小説家のオーキッド・アダムスは、昼は本の執筆、夜の間Psynergy Inc.でアルバイトという生活をしている。オーキッドはアイス・プリズムという大変珍しい能力の持ち主で、その力を買われて、ある日レイフ・ストーンブレイカーの依頼を受けた。レイフは、大学から盗まれた、人類以前の生命体の遺物を探すというのだが・・・。

話の展開が前2作、AmaryllisとZinniaとそっくり同じで、先がわかって白けた所も多かったけれど、それでも乗せられてどんどん読めたのは波長が合うせい。とってもおもしろかった。プロローグと1、2章の辺りまでは、背景や二人の能力の説明が多いので、単語がややこしくて読むのに時間がかかった。でもそこで設定を飲み込んでしまえば、あとは難しい所はない。
今回は、オーキッド(ヒロイン)がice-prism、レイフ(ヒーロー)がstrat-talent(隠れたものを探す能力?よく「ハンター」と形容されていた)という能力の持ち主。どちらも特殊な能力なので、セントヘレンで一番大きなパートナー紹介会社を通しても、なかなか良い相手が見つからない。セントヘレンで一番一般的な方法では結婚相手が見つからないと分かったレイフが、自分のstrat-talentを生かして、オーキッドを探し出すというわけ。