沈黙の惑星を離れて:マラカンドラ火星編 別世界物語(1)

Out of the Silent Planet:Malacandraの新訳。
内容はおもしろかったけど、訳が悪い。
主人公がマラカンドラの言葉で話す部分が、ぜんぶ直訳でカクカクになっていて読みにくい。習ったばかりのおぼつかない言葉だからとか、理由があるとしても、訳者は読み手のことを考えてないんじゃないかと思った。「私は○○だと思います」「私は○○します」「あなたの世界の人は○○が××なのですか?」「彼は○○を望んでいるのです」なんて文章が何十ページも延々と続くのは勘弁してほしい・・・。しかも、その内容が禅問答(宗教問答)と哲学! 原文がそうなっているのだとしたって、もうちょっと何とかしようがあったんじゃない?
というわけで、そっちが気になって話の内容に集中できなかった。原書を読むしかないかなあ。