高天原なリアル

<内容>
あたしは、某女子大付属の女子高に通う二年生。名前は毒島(ぶすじま)かれん、16歳。いきなりのけぞったでしょ?インパクトのある名前のワリには普通の女子高生。・・・のハズだったんだけど、おかんが24色の声音を持つ、プロの声優だったおかげで、いま巷で話題のテレビゲーム『高千穂学園』のメインキャラ、高天原かほりのキャラクターボイスをすることに・・・。ところが周囲の仕掛けもあって、かほりの人気は社会現象にまでなっちゃったから、さぁ大変!

いやぁ、なんともインパクトのある本。読んでいる時は面白いけど、でも繰り返してもう一度読みたいとは思わないかもしれない。
男性キャラがみんなダメダメで、女性キャラがみんな元気いっぱい!おかあとおねえ(マネージャーになる20代後半の女性)が特にスゴイ。かれんもそれに全然負けてなくてはじけ飛んでる。他のキャラも、濃ゆくてオタクで、業界人で、ヤバイ人が山盛り。
表紙がちょっとギャルゲーっぽくて引いたけど、内容には合っているかも。ゲームや声優の世界を濃ゆくディープに描くのと同時に、それを見る冷ややかな視点がある感じ・・・。かれん、おかあ、おねえという女性陣が3人とも強くてバランスも結構良くて、大騒ぎの台風の目にいる割りに冷静なのね。そのせいでものすごく変な話なのにちゃんとついていけたのかも。文章は上の内容紹介そのまま。かれんとおねえ(マネージャー氏)の一人称で、あっという間に読める。