和書

沈黙の惑星を離れて:マラカンドラ火星編 別世界物語(1)

Out of the Silent Planet:Malacandraの新訳。 内容はおもしろかったけど、訳が悪い。 主人公がマラカンドラの言葉で話す部分が、ぜんぶ直訳でカクカクになっていて読みにくい。習ったばかりのおぼつかない言葉だからとか、理由があるとしても、訳者は読み…

中世遊楽団 アウラ・ペンナ

出た〜!アウラペンナだ!!ぎゃー、私この話大好き〜!「富士見二丁目交響楽団シリーズ」の中世ファンタジー風パロディ。フジミシリーズという現代を舞台にした話のキャストをそのまま使って、作者本人が作った「同人誌」、とファンの間でのみ有名だった長…

あかんべえ

おりんの両親が開いた料理屋「ふね屋」の宴席に、どこからともなく抜き身の刀が現れた。成仏できずに「ふね屋」にいるお化け・おどろ髪の仕業だった。しかし、客たちに見えたのは暴れる刀だけ。お化けの姿を見ることができたのは、おりん一人。騒動の噂は深…

『人間になりたがった猫』(ロイド・アリグザンダー)

翻訳:The Cat Who Wished to Be a Man <内容紹介> 猫のライオネルは人間になりたくて、ご主人のステファヌス大学士に魔法で姿を変えてもらいました。外側は人間でも、中身は猫のままのライオネルが町へやって来て起こす騒動の数々。 「おねがいです、ご主…

デルトラ・クエスト〈1〉沈黙の森

ここはデルトラ王国。王家に伝わる七つの宝石が、国を守っている。その宝石が、影の大王にうばわれた!デルトラを救うため1枚の地図をたよりに、少年が冒険の旅に出る・・・・・うん、まぁ面白かったかな。デルトラクエストは全8巻なので、1巻の内容はプロロ…

独裁者の遺産:ダーティペア・シリーズ外伝

<内容> あの、ユリとケイが帰ってきた!?今回ふたりが派遣されたのは、惑星アムニール。かつて独裁者による恐怖政治が布かれていたが、革命によって崩壊。非情皇帝と呼ばれた独裁者は処刑され、現在は新政府が樹立されている。ふたりの任務は、圧政の崩壊後…

『ラビリンス<迷宮>』(新井素子)

<内容> 私たちには、何かが足りない。まだ手に入れなければならないものがある…。男にも負けぬ、村一番の狩人サーラ。聡明で旺盛な好奇心をもつ、神官の娘トゥード。それぞれ、軍神ラーラと英知の神デュプロスを守護神に持ちながら、迷いととまどいの想い…

山伏地蔵坊の放浪

土曜の夜、スナック『えいぷりる』に常連の顔が並ぶ。紳士服店の若旦那である猫井、禿頭を光らせる藪歯医者の三島、写真館の床川夫妻、レンタルビデオ屋の青野良児、そしてスペシャルゲストの地蔵坊先生。この先生、鈴懸に笈を背負い金剛杖や法螺貝を携え………

本所深川ふしぎ草紙

<内容> 『片葉の芦』『送り提灯』『置いてけ堀』『落葉なしの椎』『馬鹿囃子』『足洗い屋敷』『消えずの行灯』 近江屋藤兵衛が殺された。下手人は藤兵衛と折り合いの悪かった娘のお美津だという噂が流れたが…。幼い頃お美津に受けた恩義を忘れず、ほのかな…

連鎖

やっぱり一気読みしてしまった! 『ホワイトアウト』ほど好きじゃなかったけど、なかなか面白い。厚生省に勤める羽川という食品衛生検査官(食品Gメン)が、仕事で調査することになった横流し密輸事件と、親友の自殺未遂という二つの事件に関わって巻き込ま…

堪忍箱

<収録作品・内容紹介> 『堪忍箱』『かどわかし』『敵持ち』『十六夜髑髏』『お墓の下まで』『謀りごと』『てんびんばかり』『砂村新田』 蓋を開けたら最後、この近江屋に災いが降りかかる・・・・。決して中を見てはいけないというその黒い文箱には、喪の…

初ものがたり

<収録作品・内容紹介> 『お勢殺し』『白魚の目』『鰹千両』『太郎柿次郎柿』『凍る月』『遺恨の桜』 鰹、白魚、鮭、柿、桜・・・・。江戸の四季を彩る「初もの」がからんだ謎また謎。本所深川一帯をあずかる「回向院の旦那」こと岡っ引きの茂七が、子分の…

幻色江戸ごよみ

<収録作品・内容紹介> 『小袖の手』『首吊り御本尊』『神無月』『侘介の花』『紙吹雪』 盆市で大工が拾った迷子の男の子。迷子札を頼りに家を訪ねると、父親はすでに亡く、そこにいた子は母と共に行方知れずだが、迷子の子とは違うという・・・『まひごの…

かまいたち

<収録作品・内容紹介> 『かまいたち』『師走の客』『迷い鳩』『騒ぐ刀』 夜な夜な出没して江戸市中を騒がす正体不明の辻斬り'かまいたち'。人は斬っても懐中は狙わないだけに人々の恐怖はいよいよ募っていた。そんなある晩、町医者の娘おようは辻斬りの現…

アルテミス・ファウル 妖精の身代金

<内容> アイルランドの裏社会の御曹司で12歳のアルテミスは、妖精の持つ魔法書を、コンピューターで解読、巨万の富を得ようとする。妖精たちはあらゆる手段でアルテミスに立ち向かうが−−。本場イギリスで「ハリーポッター」を抜き、第一位!悪の天才少年…

天狗風:霊験お初捕物控(2)

内容(「BOOK」データベースより) 一陣の風が吹いたとき、嫁入り前の娘が次々と神隠しに―。不思議な力をもつお初は、算学の道場に通う右京之介とともに、忽然と姿を消した娘たちの行方を追うことになった。ところが闇に響く謎の声や観音様の姿を借りたもの…

震える岩:霊験お初捕物控

内容(「BOOK」データベースより) ふつうの人間にはない不思議な力を持つ「姉妹屋」お初。南町奉行の根岸肥前守に命じられた優男の古沢右京之介と、深川で騒ぎとなった「死人憑き」を調べ始める。謎を追うお初たちの前に百年前に起きた赤穂浪士討ち入りが……

ローマ帽子の謎読了

<内容> 衆人環視のローマ劇場の中で、突然、死体となって発見された正装の弁護士! シルクハットが紛失していることを唯一の手がかりに、名探偵エラリー・クイーンの苦心惨憺たる活躍が始まる。その名前を一躍、推理小説界のスターダムに押し上げて、ヴァ…

ローマ帽子の謎

1/3位のところなんだけど、ミステリーにしては珍しくキャラクターにハマったみたい。エラリーがいいなぁ。クイーン警視(父)もいいなぁ。同居してる「クイーン警視の召使のジューナ(149p)」もいいなぁ。ジューナはリチャードが拾ってきた若者だったとか言…

エジプト十字架の謎

<内容> Tの字型のエジプト十字架に、次々とはりつけられて首なし死体となって発見された小学校長、百万長者、スポーツマン、未知の男!その秘密を知るものは死者だけである。ついにさじを投げたと思われたエラリーの目が、突如輝いた。近代のあらゆる快速…

水琴館の惨劇―銀猫堂奇譚

内容(「BOOK」データベースより) 不安は猫をも殺す。恐怖への不安は、不朽の魂を持つ猫さえ殺してしまうものです。そう、この水琴館に秘められた水琴窟の音色に惹かれて気のふれた人たちが集まってきます。それは地中から涌き出る恨みの音。館を彩る狂い咲…

マレー鉄道の謎

今だからこそ問う真正面の「本格」! マレー半島を訪れた推理作家・有栖川有栖と臨床犯罪学者・火村英生を待ち受ける「目張り密室」殺人事件!外部へと通じるあらゆる隙間をテープで封印されたトレーラーハウス内の死体。この「完璧な密室」の謎を火村の推理…

絶叫城殺人事件

黒鳥亭、それがすべての始まりだった。壷中庵、月宮殿、雪華楼、紅雨荘…。殺人事件の現場はそれぞれ、独特のアウラを放つ館であった。臨床犯罪学者・火村英生と作家・有栖川有栖のふたりが突きとめた、真相とは。そして、大都市を恐怖で覆い尽くした、猟奇的…

陰陽師 : 龍笛ノ巻

◎怪蛇 博雅の知り合い2人に怪異が起きた。蛇に取り付かれたようなのだが・・・? 取り付かれたという2人の状態や、草の中や地面の上を這う蛇などの蛇の描写が強烈だった。映像的に。 ◎首 清明の兄弟弟子、賀茂保憲(かもやすのり)が相談事を持ちこんだ。藤…

陰陽師:生成り姫

え〜〜?これは、この本は、ちょっとだまされた気分だ。どこが長編!?どこら辺が新作だって?全部、今までの短編の焼きまわしじゃないかっ!8割方、他の本からコピペしたような文章で出来てる。陰陽師を初めて読む人に対してはこれで良いかも知れないけど、…

まほろ市の殺人 冬:蜃気楼に手を振る

「真幌はどうかしている」冬になると、真幌の海に蜃気楼(しんきろう)が現われる。満彦は五歳の頃、美しかった母に連れられて初めて兄弟たちとそれを見た。蜃気楼に手を振ったら幻の町に連れて行かれる。だから手を振ってはいけない、と母に言われた。直後、…

まほろ市の殺人 秋:闇雲A子と憂鬱刑事

<STORY> 「早く乗せて!」非番の刑事、天城憂の車に、女性が乗り込んで来た。真幌市在住の有名なミステリー作家闇雲A子だった。この春から十一件も連続して殺人事件が発生している。その「真幌キラー」をA子は追っていたのだ。死体の耳が焼かれ、傍には必…

まほろ市の殺人 夏:夏に散る花

<夏・STORY> 真幌市に住む新人作家・君村義一の許へファンレターが出版社から転送されてきた。送り主の住所も同じ真幌。執筆に行き詰まっていた君村は、四方田みずきとのメールのやり取りで意欲もわき始め、まだ見ぬ彼女に恋をした。一度は彼女に会うこと…

まほろ市の殺人 春―無節操な死人

『まほろ市の殺人』シリーズ4作はつまり、田中芳樹の言うところの「ルリタニア・テーマ」の和ものミステリーバージョンだ。ルリタニア・テーマとは、「近代または現代のヨーロッパ大陸の一角に架空の小国を設定し、そこを舞台に大冒険をくりひろげるお話」…

陰陽師 : 瘤取り晴明

平大成(たいらのおおなり)と中成(なかなり)の双子は、都では有名な薬師だ。彼らには頬にひとつずつコブがあった。ある日、薬草を採りに山に入った大成は道に迷い、偶然鬼たちの遊宴に遭遇してしまうが、命がけで舞い踊った大成は鬼たちに許されて、邪魔…